EDUCATION

教 育

 

研究を通して薬剤師に必要な感性を磨く

 リアルワールドデータを取り扱うためには、医療制度や薬剤師を取り巻く現状や問題など、様々なバックグラウンドを知る必要があります。分野に配属される3年生では、なかなか理解することが困難ですが、研究を通して議論しながら学んでいきます。こうしたことを学ぶことは、講義で学修することが今後どう活きるのか知ることにも繋がります。

週1回のセミナーで将来役立つスキルを学ぶ

 薬剤師として社会に出た際、様々な情報源を読み解くことが必要です。学生は研究テーマに沿った論文を探し、簡潔にまとめ、説明します。また、聞く方も内容に関して質問を必ずしてもらうため、常に疑問をもって聞く姿勢を身につけてもらいます。さらに、種々の論文で示される図表に用いられる統計解析の手法についても読み合わせを行いながら学んでもらいます。
 

市民公開講座や現場薬剤師が開催する講習会に参加することで社会で何が求められているのか学ぶ

 大学のなかの講義だけでは、なぜ今この知識を学ぶ必要があるのか時折、想像しにくいこともあります。そのため、学術協定先である京都第二赤十字病院で開催される勉強会や、本学で開催される講習会へ参加し、日々学ぶ知識がどう活きるのか考えられるような場を提供しています。

基礎の研究分野とコラボして感染症を学ぶ

 本学では、2年生後期には感染症学を、3年生前期には感染症治療学を学びます。そこで、基礎の研究分野と講義を分担し、基礎と臨床の両面から感染症治療に必要な考え方を学べるよう工夫しています。また、6年生前期には感染制御概論があり、学術協定先である京都府立医科大学の医師や薬剤師とも講義を行い、より実践的なスキルを学べるように工夫しています。

現場薬剤師の問題解決を支援

 医療現場で活躍する薬剤師にとって、業務を展開しながら論文を書くことは非常に負担の大きい作業です。また、題材が頭の中で描けていても形にすることも非常に時間や労力を必要とします。そのため、学術協定先である京都第二赤十字病院など、現場の薬剤師と共に研究テーマを共有し、議論しながら論文掲載までの支援を行っています。また、今後はこうした取り組みに学生も参加することでより大学のなかで身につけるべきスキルについて考えてもらう機会を提供したいと考えています。

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