教授ごあいさつ
細胞生物学分野は、2011年に私、藤室が山梨大学医学部・分子生物学講座より着任し新設された研究室です。私は北海道大学・薬学部を卒業後、米国ジョンズ・ホプキンス大学・Oncology Centerにポスドクとして約5年間在籍したのち、北大薬学部・助手を5年、山梨大医学部・准教授3年間を経て、2011年8月から京都薬科大学に着任し当研究室を主宰しています。
細胞生物学分野では、2つの柱からなる研究を行っています。一つ目は、蛋白質の翻訳後修飾であるユビキチン化と蛋白質分解酵素プロテアソームで構成されるユビキチン・プロテアソームシステムです。このシステムは、細胞内の蛋白質分解で中心的な役割を果たすだけでなく、シグナル伝達制御、エンドサイトーシス、DNA修復、抗原提示を制御する重要な細胞機能の一つです。もう一つの柱は、ウイルスに関する研究です。特に、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルスによる感染細胞がん化の仕組みや、ウイルスの感染、複製、感染維持に関する研究を行っています。この他、単純ヘルペスウイルスやデングウイルス、B細胞性リンパ腫を標的とした創薬研究、さらに、B型肝炎ウイルスを模したウイルス様粒子を利用したDDS研究も行っています。
細胞生物学分野では、研究室は学生の才能を最大に発揮する場であるとともに学生の個性を尊重した自由な研究環境でありたいと考えています。そういった環境で卒業研究を行い、探求心と洞察力をもった薬剤師や研究者として巣立って欲しいと心から願っています。
2018年
12月
28日
京都薬科大学 生命薬科学系 細胞生物学分野 教授 藤室 雅弘
Lecture for KPU students
本学学部生向け講義関連資料など
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