大学院生3回生 野瀬さんの、京都府立医大、近大医学部との共同研究の成果がpublishされました。
c-Jun転写因子というがん遺伝子にGGCT発現が制御され、GGCT下流にNotch経路があることを発見しました。
Kozue Nose, Keiko Taniguchi, Mitsugu Fujita, Chiami Moyama, Masaya Mori, Mizuki Ishita, Tatsushi Yoshida, Hiromi Ii, Toshiyuki Sakai, Susumu Nakata. γ-Glutamylcyclotransferase is transcriptionally regulated by c-Jun and controls proliferation of glioblastoma stem cells through Notch1 levels. Cancer Gene Therapy in press 2024 Oct 11. PMID: 39394529
大学院生1回生 森さんの、京都府立医大、近大医学部との共同研究の成果がpublishされました。
GGCTが膠芽腫という悪性脳腫瘍のがん幹細胞で機能し、ヘッジホッグ経路を活性化していることを発見しました。
Masaya Mori, Hiromi Ii, Mitsugu Fujita, Kozue Nose, Ayako Shimada, Risa Shiraki, Yuhi Sone, Chiami Moyama, Keiko Taniguchi, Susumu Nakata. Desert Hedgehog Down-regulation Mediates Inhibition of Proliferation by γ-Glutamylcyclotransferase Knockdown in Murine Glioblastoma Stem Cells. Cancer Genomics Proteomics. 2024 Sep-Oct;21(5):474-484.
当分野と長崎大学との共同研究がpublishされました。
GGCTがなぜがん細胞で高発現するのか、そのメカニズムとして、がん遺伝子cMyc転写因子による制御を発見しました。
Tomoya Ueno, Shohei Otani, Yuki Date, Yu Katsuma, Yuma Nagayoshi, Tomoko Ito, Hiromi Ii, Susumu Kageyama, Susumu Nakata, Kosei Ito. Myc upregulates Ggct, γ-glutamylcyclotransferase to promote development of p53-deficient osteosarcoma. Cancer Science 2024 Sep;115(9):2961-2971.
学部5年次生(当時)の増田さんが日本薬学会第144年会にて発表し、学生優秀発表賞(ポスター発表)を受賞しました。
増田真帆、土佐菜月、森昌也、安藤翔太、茂山千愛美、小島直人、飯居宏美、中田晋
新規アセトゲニン誘導体のヒト肺がんA549細胞担癌マウスにおける抗腫瘍効果, 日本薬学会第144年会, (横浜), 2024.3
当分野と病態生化学分野、シナジーラボ、がん研その他多数との共同研究がpublishされました。
人為的に発症させた脳腫瘍モデルにおけるダウン症マウスモデルによる抑制効果をみいだしました。
Keiichi Ishihara, Ryuto Sakoda, Masako Mizoguchi, Mitsugu Fujita, Chiami Moyama, Yuri Okutani, Kazuyuki Takata, Miwa Tanaka, Takashi Minami, Haruhiko Sago, Kazuhiro Yamakawa, Takuro Nakamura, Eri Kawashita, Satoshi Akiba, Susumu Nakata. Suppression of Sleeping Beauty-induced Gliomagenicity in Ts1Cje Mice, a Model of Down Syndrome. Anticancer Res. 2024 Feb;44(2):489-495.
我々の共同研究者が第73回日本薬学会関西支部総会・大会において優秀口頭発表賞を受賞しました。
○大田海斗、飯居宏美、茂山千愛美、安蔵翔太、岩﨑宏樹、南部寿則、中田 晋、小島直人N-トリエチレングリコール含有アルキル-3-チオフェンカルボキサミド誘導体の合成と膠芽腫に対する生物活性の評価 第73回日本薬学会関西支部総会・大会, (神戸), 2023.10
当分野と京都府立医科大学他との共同研究がpublishされました。
GGCTが影響を与える下流因子として治療標的分子c-Metを同定しました。
Yumiko Saito, Keiko Taniguchi, Hiromi Ii, Mano Horinaka, Susumu Kageyama, Susumu Nakata,Osamu Ukimura, Toshiyuki Sakai. Identification of c-Met as a novel target of γ-glutamylcyclotransferase. Sci Rep. 2023 Jul 24;13(1):11922. PMID: 37488242
当分野とペプチド研究所、滋賀医科大学、他との共同研究がpublishされました。
共同研究によりGGCT酵素活性をモニターする新しい発光プローブを創製しました。
Yukie Nohara, Keiko Taniguchi, Hiromi Ii, Shun Masuda, Hiroko Kawakami, MasakatsuMatsumoto, Yasunao Hattori, Susumu Kageyama, Toshiyuki Sakai, Susumu Nakata, TakuYoshiya. Development of an activity-based chemiluminogenicprobe for γ-glutamylcyclotransferase. Org Biomol Chem. 2023 Jul 12. PMID:37434538.
当分野と本学薬品製造学分野との共同研究の成果がpublishされました。
本学で合成された新規アセトゲニン誘導体がAMPKを活性化し、脳腫瘍や大腸がん細胞の増殖を抑制することを実証しました。
Kaito Ohta, Hiromi Ii, Chiami Moyama, Shota Ando, Hisanori Nambu, Susumu Nakata, NaotoKojima. Thiophene Carboxamide Analogs with Long Alkyl Chains Comprising Ethylene GlycolUnits Inhibit Glioblastoma Cell Proliferation byActivating AMPK. J Med Chem. 2023 Apr 28.PMID: 37116172.
大学院4回生茂山さんの、近畿大学医学部との共同研究の成果がpublishされました。
悪性脳腫瘍幹細胞のStat5bを阻害するとMyb転写因子が減少しアポトーシス細胞死を起こすことを示しました。
Chiami Moyama, Mitsugu Fujita, Hitoshi Okamoto, Hiromi Ii, Susumu Nakata. MybR epressionMediates Stat5b-knockdown-induced ApoptosisandInhibitsProliferation of Glioblastoma StemCells. Cancer Genomics Proteomics.2023 Mar-Apr;20(2):195-202.
学部6年次生の木下晴菜さんが第72回日本薬学会関西支部総会・大会にて発表し、優秀発表賞(ポスター発表)を受賞しました。
○木下晴菜, 近藤真帆, 飯居宏美, 中田晋. ヒト大腸がんHCT116細胞におけるGGCTノックダウンによる増殖抑制機構. 第72回日本薬学会関西支部総会・大会, (大阪), 2022.10.
学部5年次生の森昌也さんが第72回日本薬学会関西支部総会・大会にて発表し、優秀発表賞(ポスター発表)を受賞しました。
○森昌也, 吉田百花, 野瀬梢, 茂山千愛美, 安藤翔太, 藤田貢, 飯居宏美, 中田晋. GGCTノックダウンはDhh発現低下を介してマウス膠芽腫幹細胞の増殖を抑制する. 第72回日本薬学会関西支部総会・大会, (大阪), 2022.10.
当分野とペプチド研究所、滋賀医科大学との共同研究がpublishされました。
共同研究で創製した独自のGGCT阻害剤pro-GAの乳がんモデルに対する有効性と作用メカニズムの一端を明らかにしました。
Hiromi Ii, Keiko Taniguchi, Taku Yoshiya, Yukie Nohara, Susumu Kageyama, Akihiro Kawauchi,Susumu Nakata. The γ-glutamylcyclotransferase inhibitor pro-GA induces an antiproliferativeeffect through the generation ofmitochondrialreactiveoxygen species. Anticancer Res. 2022 Sep;42(9):4311-4317.PMID:36039439
当分野とフランスのストラスブール大学等との国際共同研究がpublishされました。
新しく合成されたProhibitin阻害剤によるがん細胞のp21誘導を介した増殖抑制メカニズムの一端を明らかにしました。
Nora Chouha, Hussein Abou-Hamdan, Hajime Yurugi, Riku Yoshii, Hiromi Ii,Ahmad Najem,Ghanem E. Ghanem, Susumu Nakata, Krishnaraj Rajalingam, Yu Peng, Dong Wang, Canan G.Nebigil, Laurent Désaubry. Development of fluorizoline analogues as prohibitin ligands thatmodulate C-RAF signaling, p21 expression and melanogenesis. European Journal of MedicinalChemistry, 2022 Aug4;242:114635.PMID: 35988448
大学院3回生安藤さんの、薬品製造学分野および近畿大学医学部との共同研究の成果が、publishされました。
本学で合成された化合物JCI-20679が悪性脳腫瘍の幹細胞の増殖を抑制するメカニズムの一端を解明しました。
Shota Ando, Naoto Kojima, Chiami Moyama, Mitsugu Fujita, Kaito Ohta, Hiromi Ii, SusumuNakata. JCI-20679 suppresses the proliferation of glioblastoma stem cells by activating AMPKand decreasing NFATc2 expression levels. Mol Med Rep. 2022,26(1):238. doi: 10.3892/mmr.2022.12754. Epub 2022 May 27. PMID: 35621135
学部6年次生の金田さんが日本薬学会第142年会にて発表し、学生優秀発表賞(ポスター発表)を受賞しました。
○金田裕太, 茂山千愛美, 吉井 陸, 安藤孝太, 松田凌平, 安藤翔太, 高木寛子, 谷口恵香, 飯居宏美, 中田晋. Fluorizolineによるがん細胞増殖抑制効果にはp21Waf1/Cip1誘導が関与する. 日本薬学会第142年会 (名古屋, オンライン開催), 2022.3
大学院4回生茂山さんの、近畿大学医学部および京都府立医科大学脳神経外科との共同研究の成果が、publishされました。
Stat5bという遺伝子が、悪性脳腫瘍の幹細胞を攻撃するために有用な治療標的である可能性を示しました。
Chiami Moyama, Mitsugu Fujita, Shota Ando, Keiko Taniguchi, Hiromi Ii,SeisukeTanigawa, NaoyaHashimoto, Susumu Nakata. Stat5b inhibition blocks proliferation and tumorigenicity ofglioblastoma stem cells derived from a de novomurine brain cancer model. Am J Cancer Res2022;12(3):1129-1142.
飯居助教の、大阪大学薬学部およびNIBIOHN、滋賀医大との共同研究がpublishされました。
GGCTを標的としてデザインした核酸医薬品が肺がん治療に有用である可能性を示しました。
Hiromi Ii, Yuuya Kasahara, Harumi Yamaguma, Susumu Kageyama, Akihiro Kawauchi, SatoshiObika, Susumu Nakata. Administration of gapmer-typeantisense oligonucleotides targeting γ-glutamylcyclotransferase suppresses the growth of A549 lung cancer xenografts.Anticancer Research, 42:1221-1227,2022.
大学院3回生安藤さんおよび茂山さんの、薬品製造学分野および近畿大学医学部との共同研究の成果が、publishされました。
本学で合成された化合物JCI-20679が、悪性脳腫瘍に使われる抗がん剤テモゾロミドの効果を増強することを実証しました。
Shota Ando, Chiami Moyama, Naoto Kojima, Mitsugu Fujita, Kaito Ohta, Yukina Kohno, HiromiIi, Susumu Nakata. JCI-20679 suppresses autophagy and enhances temozolomide-mediatedgrowth inhibition of glioblastoma cells. Biochem Biophys Res Commun. 2022, 591:62-67. doi:10.1016/j.bbrc.
大学院4回生高木さんおよび3回生茂山さんの、フランスCNRSおよびストラスブール大学、滋賀医科大学等との共同研究の成果が、publishされました。
GGCTと結合するPHB2に対する阻害剤が、がん細胞の無秩序な増殖を効率よく抑えることを実証しました。
Hiroko Takagi, Chiami Moyama, Keiko Taniguchi, Kota Ando, Ryohei Matsuda, Shota Ando,Hiromi Ii, Susumu Kageyama, Akihiro Kawauchi, Nora Chouha, Laurent DÉsaubry, SusumuNakata. Fluorizoline blocks the interaction between prohibitin-2 and γ-glutamylcyclotransferase, and induces p21Waf1/Cip1 expression in MCF7 breast cancercells. Molecular Pharmacology, 2022,101, 78-86.
大学院3回生の安藤さんが薬品製造学分野との共同研究の成果を第80回日本癌学会学術総会において発表し、JCA若手研究者ポスター賞を受賞しました。
○安藤翔太、小島直人、茂山千愛美、藤田貢、飯居宏美、 中田晋. アセトゲニン誘導体JCI-20679はAMPKの活性化とNFAT1発現低下を介して膠芽腫幹細胞の増殖を抑制する. 第80回日本癌学会学術総会, オンライン開催
大学院3回生の安藤さんが薬品製造学分野との共同研究の成果を日本薬学会第141年会にて発表し、学生優秀発表賞(ポスター発表の部)を受賞しました。
安藤翔太, 小島直人, 茂山千愛美, 藤田 貢, 飯居宏美, 中田晋. アセトゲニン誘導体JCI-20679はAMPKの活性化とNFAT1発現低下を介して膠芽腫幹細胞の増殖を抑制する. 日本薬学会第141年会, オンライン開催
本学薬品化学分野、京都大学薬学部、ペプチド研究所(株)、CanBas社(株)との共同研究の成果がpublishされました。
独自のスクリーニングで発見したGGCT阻害剤U83836Eが、乳がんの進展を抑制することを示しました。
Hiromi Ii, Yukie Nohara, Taku Yoshiya, Shun Masuda, Shugo Tsuda, Shinya Oishi, JonathanFriedman, Takumi Kawabe, Susumu Nakata. Identification of U83836E as a γ-glutamylcyclotransferase inhibitor that suppresses MCF7 breast cancer xenograft growth. Biochem Biophys Res Commun. 2021 Mar 3;549:128-134.doi: 10.1016/j.bbrc.2021.02.103. Online ahead ofprint.PMID: 33676180
京都府立医科大学脳神経機能再生外科学/脳神経外科学教室、近畿大学医学部・大学院医学研究科微生物学教室、愛知県がんセンター研究所がん病態生理学分野との共同研究の成果がpublishされました。
Gli2という遺伝子が、悪性脳腫瘍の幹細胞を攻撃するために有用な治療標的である可能性を示しました。
Seisuke Tanigawa, Mitsugu Fujita, Chiami Moyama, Shota Ando, Hiromi Ii,YasushiKojima, TeruakiFujishita, Masahiro Aoki, Hayato Takeuchi, TakumiYamanaka,Yoshinobu Takahashi, NaoyaHashimoto, Susumu Nakata: Inhibition of Gli2 suppresses tumorigenicity in glioblastoma stem cells derived from a de novo murine brain cancer model. Cancer Gene Therapy,2021, 28, 1339-1352.
京都府立医科大学大学院創薬医学教室、滋賀医科大学泌尿器科学教室等との共同研究の成果がpublishされました。
GGCTの発現レベルが、長年の謎であるがん代謝リプログラミングの一種ワールブルグ効果をコントロールすることを発見しました。
Keiko Taniguchi, Susumu Kageyama, Chiami Moyama, Shota Ando, Hiromi Ii, Eishi Ashihara,Mano Horinaka, Toshiyuki Sakai, Akihiro Kawauchi, Susumu Nakata: γ-Glutamylcyclotransferase,anovelregulatorof HIF-1α expression, triggersaerobicglycolysis.Cancer Gene Therapy, 2022, 29 (1), 37-48
大学院2回生の茂山さんが優秀口頭発表賞を受賞しました。
茂山千愛美、藤田貢、安藤翔太、飯居宏美、中田晋、「マウス膠芽腫モデルにおけるStat5b阻害による表現型及び生体内での抗腫瘍効果に関する研究」、第70回日本薬学会関西支部大会(オンライン開催)、2020.10(口頭発表)
2024年10月
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