Piper betle Linn. コショウ科
熱帯各地に原生し、かつ栽培されるつる性植物。
葉はキンマ葉といわれ、特異な芳香があり、味はやや苦い。
産地によりその主成分は著しい相違があるが、薬用としては、葉もしくは種子を駆風剤、興奮剤、健胃薬、去痰薬として用いる。
また、葉から抽出される精油は、呼吸器系の炎症に使用されるほか、消毒薬としても使われる。そのほかにも、葉汁を目の痛みや夜盲症に点眼したり、根をすったものを避妊薬として使ったり、葉柄を少量の石鹸とともに用いて小児の便秘時の浣腸に使ったりする。