ガンビール

Uncaria gambir Roxb. アカネ科

 マレー半島原産で、東インドに広く分布、特にマレー、スマトラに多いよじ登り性の低木、花柄の変形したフックで他植物によじ登る。
 通常、薬用とされるガンビールは葉及び若枝を水を加えて数時間煮詰め、のち冷却して固化させサイコロ型に調製したもの。
 漢方ではこれを阿仙薬といい、収斂性止瀉薬として用いたが、現在はあまり使用されない。
 日本では口腔清涼剤として仁丹などの原料に使われ、欧州では皮なめしのタンニン原料として使われる。