オウソウカ(フック)

オウソウカArtabotrys uncinata (Lam.) Merr. (Annonaceae) バンレイシ科
 鳥の爪に似ているフックを持つところから日本名は「鶯爪花(オウソウカ)」、中国名は「鷹爪花」と表記される。また、茎から出ているフックを木の枝などに引っ掛け太陽を求め、上へ上へとよじ登って行く姿から、「クライミング・イランイラン」とも呼ばれる。
 湿度が高くなるとなんともいえない南国的な甘い香りを発する花からは香油が採れ、香水やお茶の匂い付けに使われる。また、中国の文献によると、その根は抗マラリアの薬として使われている。