ツノゴマ(果実その後)

ツノゴマProboscidea louisianica (Mill.) Thell.(Martyniaceae) ツノゴマ科
 角のついた実ができるところからツノゴマと呼ばれている。 米では若い果実はユニコーンに、黒く成熟した果実はデビルクロー(悪魔の爪)に例えられる。
 また、若い果実はピクルスとして食用にされ、成熟した果実はドライフラワーとして利用される。 あと、香水にも利用されるらしいが、花を匂いだところクレヨンのような油臭い匂いしかしなかった。
食虫植物の仲間らしく、植物全体がネバネバした粘液で被われているので、よく見ると虫がちょこちょこくっついている。

 これが、いわゆるデビルクローの状態である。柔らかかった緑の皮が腐り落ち、中から骨格のような黒くて硬い本体が出てくる姿はまさに悪魔。そして、この中に種子が格納されているのである。また、中心部にモヒカン状に生えている角も二つに割れた長い角(もとユニコーンの角)もかなり硬く、旅人の足に傷を負わせ泣かせたという話もうなづける。