9.プレゼンテーションソフトの活用
                                              
<主な到達目標>
★★ 発表のためのツールとして「PowerPoint2019」を使用し、種々のタイプ(テキスト、表、グラフ、
写真、図など
)のスライドを作成できる。
 Word文書、化学式の図、Excelの表やグラフなどをうまく活用して、スライドを作成できる。
○ 実際に、「作成したスライドの表示・説明(スライドショー)」ができる。
 manabaより課題作成に必要なzipファイル(ファイル19個)のダウンロードと解凍作業
◎ zipファイルの解凍作業
1)ダウンロードしたzipファイルの解凍作業を行います。zipファイルを右クリッし、「すべて展開」を選択、
  
「圧縮(ZIP形式)フォルダーの展開画面」が起動するので、「展開」を選択します。
2)
 圧縮フォルダを解凍したフォルダができあがるので、解凍したフォルダを開いて、必要なファイル19個を確認。
<課題作成について>
  今まで取り組んできた項目(Word, Excel, PowerPoint, ChemDraw)の基本的な
 知識・操作方法を生かして、以下の「シナリオ」に従って、PowerPoint書類を作成する。
◎ シナリオ
 X調剤薬局は現在本店、支店を含め3店舗(A本店、B支店、C支店)ある。2023年○月○○日より、
 新たにY市民総合病院から院外処方せんが出されることがわかり、その近くに薬局を1店舗(D支店)
 開設することとなった。Y病院からは、交付される処方せんに関して、「がん」、「認知症」関連のものが
 多くなるであろうことが予想される。 さて、あなたはX調剤薬局のC支店の管理薬剤師である。
 7月初めに開催予定の月例会議で新たに開設を予定しているD支店の進捗状況をPowerPointで
 発表することとなった。さて、どのように意見をまとめていけばいいか?また、そのための準備は・・・・。
 さらに、1)抗インフルエンザウイルス剤の中で、「リレンザ」と同じ吸入タイプである「イナビル」について、
 その構造式、使用方法などについて周知すること、2)「かかりつけ薬剤師の評価」について周知すること、 
 3) 「健康サポート薬局」の制度について簡潔に説明すること、4) 2023年5月8日以降の 「新型コロナウイルス
 感染症の基本的考え方」について周知・説明すること、6) さらに、同ウイルス感染症の5類感染症移行後
 の対応についても説明すること、7)2023年1月より運用が開始された「電子処方せん」を簡潔に説明すること、
 以上7点についても、あわせてPowerPointにて発表する。
 演習項目

1) 起動、ファイルの保存
   ・・・ ファイル名は「薬局+学生番号」。(例. 薬局23999)
2) タイトルスライドの新規作成
   ・・・ 「月例会議 〜D支店開設に向けて〜」 (学生番号+氏名)
       スライドサイズを「標準(4:3)」へ変更する。
3) Word文書(「配布2.docx」)のアウトライン表示形式を利用してスライド作成
   ・・・ 「D支店(新規)の取り巻く環境」
4) ChemDrawProfessional形式のファイル(配布3.cdx)を利用してスライドを作成
   ・・・ タイトルはなしで、5行2列の表を作成(見出し;一般名&構造式)
5) Excelの表(「配布4.xlsx」)を利用してスライドを作成
   ・・・ 「各店舗における販売個数(個/月)(表)」
6) Excelのグラフ(「配布4.xlsx」)を利用してスライドを作成
   ・・・ 「各店舗における販売個数(個/月)(グラフ)」
7) 写真(jpg形式ファイル)2枚(「配布5.jpg」,「配布6.jpg」)を利用してスライドを作成
   ・・・ 「新規D支店店舗内のイメージ」
8) 「まとめ」(テキストファイル「配布1.txt」を利用)のスライドを作成
   ・・・ 「まとめてみると・・・」
9) イナビル説明用の図「配布7-10.jpg」(4個)、ChemDrawProfessional形式のファイル(配布3.cdx)
   テキストファイル「配布1.txt」、「配布4.xlsx」でスライド作成、その他「配布11.png〜配布19.png」
   ・・・ 「イナビル吸入粉末剤について」 、「かかりつけ薬剤師の評価」、
       「健康サポート薬局について」、「新型コロナウイルス感染症の基本的考え方について」
       「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」
       「電子処方せんの」発行から調剤後まで」
10) 全体のスライドのデザイン・背景を決める。再度、ファイルの保存。
11) スライドショーの実行
 
以下、オプションです。余力があれば・・・取り組んでみてください。
● 適当なアニメーション効果を取り入れる(特に強調したい部分)。
● その他(自動プレゼンテーションなど)
3) Word文書(「配布2.docx」)のアウトライン表示形式を利用してスライド作成

 「スライドタブ」1枚目のスライド(タイトルスライド)の次をクリック、「ホーム」タブの「スライド」リボンから「新しいスライド」→「アウトラインからスライド」→「配布2.docx」ファイルを選び、「挿入」ボタンを押す。
 
4)ChemDrawProfessional形式ファイルのスライド作成(「配布3.cdx」を使用

 新しいスライドを3枚目として追加。タイトルはなし。
まず、以下の図のように5行2列の表を作成。一方、「配布3.cdx」のファイルを開いて、1ページ目の構造式4個(イレッサ、グリベック、タミフル、アリセプト)をそれぞれ構造式を選択、コピーして、貼り付ける。この際、PowerPoint上での貼り付けは「形式を選択して貼り付け」を選ぶ。ウインドウが開くので図(拡張メタファイル)」を選択、貼り付ける。表の枠に合うよう構造式を縮小する。
○ ChemDrawのファイルを開いて、必要な構造式の部分を選択ツールにて選択、右クリックして、「copy」を選んで、コピーする。
(ここではタミフルを例としている)

5,6) Excel形式ファイルのスライド作成(表とグラフ)

 新しいスライドを4枚目として追加。タイトルは「各店舗における販売個数(個/月)(表)」を入力。一方、「配布4.xlsx」ファイルを開いて、表の必要な部分を選択、コピーして、貼り付ける。この際、PowerPoint上での貼り付けは「形式を選択して貼り付け」を選ぶウインドウが開くので図(拡張メタファイル)」を選択、貼り付ける。適宜拡大する。
 5枚目のスライドにはグラフを今度は同様にして貼り付ける。
7) 写真(jpgファイル形式)のスライド作成

 新しいスライドを6枚目として追加。タイトルは「新規D支店店舗内のイメージ」を入力。「挿入」タブから「画像」→「ファイル」を選択して、挿入すべきファイル、「配布5.jpg」、「配布6.jpg」を順にスライドに挿入する。さらに、「テキストボックス」、「図形」の「吹き出し」を用いて、下図のイメージになるようにスライドを作成する。
8) 「まとめてみると・・・」スライドの作成

 新しいスライドを7枚目として追加。テキストファイル「配布1.txt」を活用して、まとめのスライドを作成しよう。
9) 「イナビル吸入粉末剤について」 、「かかりつけ薬剤師の評価」、「健康サポート薬局について」、「新型コロナウイルス感染症の基本的考え方について」
「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」
「「電子処方せん」の発行から調剤後まで」のスライドの作成

 「イナビル吸入粉末剤について」用の図(「配布7,8,9,10.jpg」、「配布3.cdx」の2ページ目、)、テキストファイル「配布1.txt」活用して、スライド作成。下図はその一例に過ぎないので自分なりのスライドを作成しよう。(特に、「1回量処方せん」(具体例)および「かかりつけ薬剤師の評価」、のスライドは例を参考にして自分で作成

● 「イナビル吸入粉末剤について」(「配布7-10.jpg」の図などを使用)



● 「かかりつけ薬剤師の評価」下図を参考に自分なりに作成;テキストボックス、図形、テキストファイル「配布1.txt」を適宜使用)

● 「健康サポート薬局について」
説明スライドを作成する
こと。(以下、例を示す
「配布1.txt」から必要な文書を抜き出して利用し、完成させる。
以下の項目は必ず説明すること(簡潔でよい
1.定義・研修など
2.研修項目について
● 「新型コロナウイルス感染症の基本的考え方について(2023年5月8日以降)」
 
説明スライドを作成する
こと。(以下、例を示す
「配布1.txt」と「配布4.xlsx」から必要な文書および表を利用し、完成させる。
● 「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」
 
説明スライドを作成する
こと。(以下、例を示す
「配布1.txt」から必要なテキスト文書を、「配布4.xlsx」の「基本的感染症対策」
のワークシート(表)をそれぞれ利用し、スライドを完成
させる。
● 「「電子処方せん」の発行から調剤後まで」説明スライドの作成
以下、例を示す「配布11.png」から「配布19png」と「配布1.txt」の必要な
テキスト文書を、利用し、スライドを完成
させる。
 課題提出方法について

1)まず、ファイル名が「薬局+学生番号」になっているか確認。
  (例. 薬局23999)
2)「manaba」にアクセス。(こちらから
  「レポート」の「課題提出箱」へ、必ず課題を提出する。(最大5MBまで) 
  6月16日(金)23:55までに提出すること。

■ 完成例として・・・(PowerPoint書類の「スライド一覧表示」)

(余談ですが・・・)ラスタタイプ画像とベクタタイプの画像について

ラスタ型: 画像を色のついた点(ドット)の羅列・集合として表現するデータを再現する。図を構成する 個々の点をピクセル(pixel)といい、それらの点の集まりとして構成された図をビットマップという。その画像を拡大したりすると、その輪郭のギザギザが目立ってくる。(ファイル拡張子: bmp, jpg, gifなど)
ベクタ型: 画像を、点の座標とそれを結ぶ線(ベクトル)などの数値データをもとにして演算によって再現している。描画情報が線の座標と角度や方向の集まりとして記憶されるため、それにより描いた画像自体はデータ量も小さく、拡大・縮小しても画質があまり損なわれない。


編集 拡大・縮小の扱い 用途 ソフトウエア
ラスタ型 点(ピクセル単位) あまり容易でない 写真 ペイント系
ベクタ型 図形(線、円、三角形、四角形・・・) 容易 線画、図面 ドロー系