Excelの基本の基本

表計算のシートは縦横に広がった膨大な数の格子(セル)の塊からなっており、
それらを効率よく操作するために必要な最低限の説明を示します
Excelの基本構成について
様々なセル範囲の選択方法
オートフィル
数式とワークシート関数


●Excelの基本構成について
Excelの操作説明上最低限必要な要素

セル:数値、文字、数式等を入力できるExcelの基本構成要素


縦に並んだセルの集合体=列(A列、B列、C列、…)


横に並んだセルの集合体=行(1行、2行、3行、…)


全ての列の集合=全ての行の集合=ワークシート(Sheet1、Sheet2、Sheet3)
全てのワークシートの集合=ブック


1つのセルの呼び方(B列5行目のセル=B5セル)

アクティブセルと選択セルについて
アクティブセル ☆1つのシートに1つしか存在しない
☆数値、文字、数式等を入力時に実際に入力が反映されるセル
☆[Enter]キーや方向キー[↑][←][→][↓]キー又はマウスクリックでアクティブセルを変更することにより入力内容が確定
☆セル内容として数式が入力された場合は計算結果が表示され、数式バーに数式が表示される
☆ダブルクリックにより再編集可能
選択されたセル ☆1つのシートに複数存在可能
☆書式の変更、値の削除などの操作が反映されるセル
☆単一の選択範囲には太枠が付き、これをドラッグすると移動やコピーが可能
☆選択範囲の太枠についているフィルハンドルのドラッグによりオートフィルが可能


上図では B5セルクリックしてアクティベート、そこに“=1/3[Enter]”とキー入力後、
B5セルからE10セルまでドラッグしてセル範囲(B5:E10)を選択した状態


●様々なセル範囲の選択方法
複数のセルに対して実行できる操作は該当するセルをなるべく多く選んでから一斉に実行するほうが効率的

セルをクリックして1セル選択(B5セル)

※選択セルが1つのときはアクティブセル=選択セル

対角線をドラッグして選択(B10セル→E5セル)


列番号をクリックして列選択(B列)


行番号をクリックして行選択(5行)


列番号をドラッグして複数列選択(B→C列)


行番号をドラッグして複数行選択(5→9行)


[Ctrl]キーを利用するとここまでの操作を併用可能
行番号をドラッグして複数行選択(5→9行)
さらに[Ctrl]キーを押しながら列番号をドラッグして複数列選択(B→C列)
さらに[Ctrl]キーを押しながらセルをクリックして1セル選択(E2セル)

※尚、どのような範囲選択をしても最後にマウス左ボタンを押し下げたセルがアクティブセルになる
※このような複合的な選択範囲(太枠がついていない)では移動やコピーは出来ない

[Shift]キーを押しながらセルをクリックすると直前のアクティブセルからの対角矩形選択が可能
(B5セルクリック後、[Shift]+C65535セルクリック)



●オートフィル
選択範囲についているフィルハンドルをドラッグすることにより、
選択範囲内のセルの内容の規則性に応じて
ドラッグ終端範囲までのセル内容を自動補完する機能

例として↓のようなB2:F3セルの内容を下方向にオートフィルする場合
まず、B2セルからF3セルまで選択し、マウスポインタをフィルハンドルに合わせ、
形状が“+”になったところから、ドラッグを開始する

ドラッグ中ポインタ“+”のそばにはオートフィル終端のセルの内容変化が表示される(↓ではB列の変化が表示されている)

目的の値までドラッグできて、マウス左ボタンを離すと、おまかせオートフィル完了

もし、予期していた結果と異なっていた場合でも、フィルハンドルに付加されているオートフィルオプションの選択により

任意の方法でのオートフィルが可能



●数式とワークシート関数
ワークシート設計においてセルとセルを関連付け、
ワークシート全体を機能させるためには数式とワークシート関数が必要不可欠です

ワークシートのセルには直接値(0.33333など)を代入する代わりに計算式(数式:“=1/3”)を入力することが可能で
数式は他のセルの値を用いて記述することも可能です


また、セルには y = f ( x ) のような形で関数の計算結果も代入できます


もちろん、関数を数式の一部として用いることも可能です



知らない関数は“関数の挿入”機能を使えば調べることが出来ます



ワークシート関数の中には数学でいう関数というよりも行列演算的な機能のものもあり、
本編で用いたLINEST関数も既知のy数値群と既知のx数値群から傾きaと切片bを算出するものです

このように値を複数返してくる関数から目的の結果を順番を指定して取り出すワークシート関数がINDEX関数です
INDEX(LINEST(…), 1):LINEST関数の1番目の結果=傾きa
INDEX(LINEST(…), 2):LINEST関数の2番目の結果=切片b