ごあいさつ

 

 当研究室では、細胞分裂のリン酸化制御を中心に解析を行い、独自の視点から新たながん治療標的の創造を目指しています。

 タンパク質のリン酸化/脱リン酸化は可逆的な反応であり、シグナル伝達のONとOFFを制御します。細胞分裂に関与するタンパク質のリン酸化修飾は数多く知られていますが、未だ未解明の部分が多く存在します。これまで、受容体型チロシンキナーゼEphA2が細胞分裂に関与することを見出し報告しました。さらに、その下流分子であるEphexin4が細胞分裂時にリン酸化され、そのリン酸化が細胞分裂の制御に関わることを見いだしました。現在は、さらにその下流分子であるRhoGについても細胞分裂特異的な機能を解明しようとしています。多くのがん細胞においてEphA2の過剰発現が報告されています。このシグナル経路の制御異常が細胞のがん化や悪性化に関与している可能性があります。また、細胞分裂を標的とする抗がん剤への感受性にも関与することがわかってきました。有用な情報を提供し、あらたながん治療戦略に貢献することを目指しています。


 実験の好きな学部学生さん、私たちとともに知恵を絞って大きな課題に取り組み、知的好奇心を刺激しながら研究活動にどっぷりと浸かってみませんか。 簡単に結果が出るようなものではないので、すぐには研究が面白いと感じられないかもしれません。実験結果に一喜一憂しながらも、地道に努力を重ねることで得られた結果に大きな喜びを感じることでしょう。そこで初めて研究が面白いと思えるかもしれません。その時にはきっと自分自身の成長も感じられるはずです。

 研究者を目指す大学院生、ポスドクの皆さんも募集しています。卒業生、修了生は、大学教員として、また、製薬企業の研究者としても活躍中です。興味があれば、ご連絡ください。

  2026年1月20日  

生化学分野 教授 中山 祐治